賢者は歴史に学ぶ

車・バイク関連、旅行記や本の感想など書いてます。

そうだ転職しよう

私は2年ほど前に転職をを経験しました。

転職をしようと決意したのは、単に会社と共倒れするのは勘弁…

と思ったからです。

 

航空機産業は辛い…

当時居た会社というのが航空機メーカーのとある一社だったのですが、日本の航空機産業は基本的に米ボーイング社が製造する航空機の部品を分担生産することによって成り立っています。

 

もちろん防衛省向けの開発製造という防需の仕事もありますが、武器輸出三原則とかいう害悪なルールのおかげで生産機数がとても少量になるのでボーイングの下請けが主です。

 

したがって、仕事を獲得するためには世界中のあらゆる部品サプライヤーと競争に勝って仕事を獲得する必要があります。

 

かつ航空機の開発というのは10〜20年単位で行われるので、仕事を獲れれば長期的な収益を確保できますが、逆に獲れないとその間の収益がかなり落ち込みます。

 

さらに所謂ライバル会社というのは国内だけでなく海外に数多くの企業がありますから、そこに勝たなくてはなりません。

 

しかし次の開発が行われる際のコンペで負けてしまい、長期で見た会社の収益がごっそり無くなるという事態に陥りました。

 

その時点で20代そこそこの年齢だった訳ですが、じゃあ次の開発が行われる10年先の30代まで生きられるかと考え…

 

まだエンジニアとしてペーペーな状態ですから色々な仕事を通して大きくなりたい気持ちでいたので一番良い時期に仕事は無いのでは…と考えたた結果、共倒れする前にいち早く逃げなくてはと転職を決意しました。

 

ここからは脱出ゲーム(笑)

いかに同僚より早く辞めて、辞めづらい雰囲気に取り残されないようにするか周りがどんどん辞めていったら、もちろん焦りも出てくると思います。

 

私は周囲にバレずになんとか転職活動をして、内定を貰い辞めることが出来ました!

 

その後、大卒の同期は半分以上転職して新たな生活を送っていると聞いています。

思ってた通りのことが現実になっていました…

 

かつ武漢肺炎の影響をモロに受けているでしょうし、やはり今も当時決意していて本当に良かったと思います。

飛行機が飛ばせなきゃ、航空会社が新しい機体を買っても手持ち無沙汰になるだけですからねー

 

とは言え、辞めてもなお飛行機は好きです!

むしろ辞めてからの方が好きになったかもしれません。

やっぱり好きなことは仕事にしないほうが良いんですかね?笑

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