データで見る地球温暖化 ~二酸化炭素は関係がなかった!?~
これから夏に向けて気温がどんどん上がっていきます。
昨年にはこれまでの埼玉県熊谷市の記録と並び、静岡県浜松市が最高気温41.1℃と観測されました。
そして必ず言われるのが「地球温暖化」のせいだ。
大型台風も上陸する数が多くなり、大きな被害をもたらす。
これも「地球温暖化」によるものだ!
だから温室効果ガスとなる二酸化炭素の排出を減らさなければならない。
という理論が小学生の段階から教育されてきました。
しかし、観測データに基づいて分析してみると別に気温も上がっていなければ、台風の数も過去から決して増えてはいないのです。
数字こそ事実を明らかにする唯一の手段であり、我々は地球温暖化=悪、二酸化炭素=悪と言わば国やマスコミ、教育界・経済界からマインドコントロールされてきました。
そんな現代社会に一石を投じる本を見つけたので紹介したいと思います。
それが杉山大志 著「地球温暖化のファクトフルネス」です。
ファクトフルネス(factfulness):事実に基づいて世界の現状を正しく見ること
杉山氏を初めて知ったのは、朝日放送テレビの『教えて!ニュースライブ 正義のミカタ』に出演されていたのを拝見して数字は嘘をつかないという結果を紹介していました。
以前から私も地球温暖化に対して懐疑的に思い是非とも著書を拝読したいと思い購入に至りました。
Amazon Kindleなら99円という破格な値段で読むことが出来るので非常にオススメです。
本書は3部構成。
- 巷でよく言われる環境問題に対して果たしてデータがどうなっているの?
- 地球温暖化(ビジネス)って本当に効果あるの?
- では、この先どうなっていくの?
という感じです。
ではいくつか紹介してみたいと思います。
台風は増えていないし、強くなってもいない
言い切ってしまうと「台風が温暖化のせいで頻発している」というのは真っ赤な嘘です。
台風シーズンになると「大型の」台風が「頻繁に」上陸し被害をもたらしている!とフェイクニュース屋のマスコミが騒ぎますが、台風が増えていないことはデータを見れば一目瞭然です。
下のグラフは「環境省, 文部科学省, 農林水産省, 国土交通省, 気象庁」がまとめた資料です。
温暖化というのは長い年月をかけてゆっくりと起きる現象なので、数十年・数百年といった長期で見なければ意味がありません。
この年は台風が多い/少ないは年々の自然変動に過ぎません。
こうしてみると、どちらかというと台風の数は減っているように見えます。
また、台風が強くなっていないことも下図から明らかです。
台風は最大風速が33m/秒を超えると「強い」以上に分類されます。
「強い」 以上になる台風の発生数(青:左軸)と全台風に対する割合(赤:右軸)です。(太線はそれぞれの前後5年間の移動平均)
その「強い」台風もデータで見れば増えておらず、むしろ減っているように見えます。
よって「温暖化のせいで強い台風が増えている」のはフェイクニュースだと言うことがわかります。
地球温暖化は30年間で僅か0.2℃
地球温暖化が起きているとは言っても、そのペースはもの凄く緩やかです。
日本においては100年あたり1.1 ~1.2℃程度です(気象庁発表)
ただしこの数字は都市化の影響が含まれているため、それを補正すれば0.7℃程度。
100年で0.7℃とすれば、子供から大人になる30年間であれば0.2℃です。
0.2℃なんて人間が体感出来るほどの温度差ではありません。
猛暑は温暖化のせいではない
猛暑になる原因は、主に自然変動と都市化による熱です。
冒頭に述べた2018年の熊谷市・2020年の浜松市の最高気温が41.1℃であること、そして30年で0.2℃しか温暖化していないという点を考慮すると、つまり過去30年間に地球温暖化がなければ40.9℃だったということになります。
地球温暖化を考慮しないで40.9℃としても気温としてはとても暑いですね。
それは平均気温を例に出しても同じことです。
ではこの猛暑の原因はと言うと、政府資料から⑤の要因として地球温暖化を上げているが他は全て気圧配置などの自然変動です。
出典:https://www.jma.go.jp/jma/press/1808/10c/h30goukouon20180810.pdf
下の図では地球規模で2018年の年平均気温の直前10年間と平均気温の比較をしています。
出典:STATE OF THE CLIMATE2018, GWPF(https://www.thegwpf.org/content/uploads/2019/04/StateofClimate2018.pdf)
確かに日本と欧州は暑かったが、北米やカザフスタンは寒かった。
このように日本が暑かったとしても別に地球全体が暑くなったわけではありません。
気圧配置の変化やジェット気流の蛇行具合によって南方の熱い空気が北方に運ばれて猛暑になったり、それと入れ違いに北方の寒気が南方に運ばれて酷寒に見舞われたりします。
出典:https://www.jma.go.jp/jma/press/1808/10c/h30goukouon20180810.pdf
2018年7月の日本であっても東日本は猛暑でしたが、北海道や九州南部では猛暑でなかったので「日本が地球温暖化のせいで暑くなった」のではなく、「日本の一部が自然変動のせいで暑くなった」のです。
さらに、30年も時間が経てば局所的に気温を上げる要因は山程あります。
都市化でアスファルトやコンクリートが増えると、ヒートアイランド現象が起きて熱くなります。これは小中学校の授業でも習いました。
図を見るとこの100年で東京(3.2℃)・大阪(2.8℃)・名古屋(2.6℃)はとても暑くなりました。
100年あたりの地球温暖化が0.7℃ですから、都市化の方が要因として遥かに大きいです。
出典:気候変動監視レポート 2018(https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/monitor/2018/pdf/ccmr2018_all.pdf)
気温を上げるのはヒートアイランド現象だけではなく、家やビルが建つことによって風が遮られます。
つまり水田が無くなったりすることで、この「ひだまり効果」の影響で1℃くらいは気温が上昇してしまうのです。
シロクマ(ホッキョクグマ)は増えている
地球温暖化が進むと、北極の氷が溶けて何万頭ものホッキョクグマが絶滅してしまう!と言われ続けてきました。
しかし、データを見るとホッキョクグマは繁栄していてむしろ増えました。
これは仮に地球温暖化が進んでいたとしてもホッキョクグマは生き延びる能力があることを示しているのです。
出典:本書(IUCN PBSG公式統計)
この様に、一部の紹介ではありますが地球温暖化というものが事実に基づいているかをデータで見ることによって、果たして本当なのか嘘なのかということが明らかになります。
本書を読み終わって世間が言っている地球温暖化って胡散臭いな…と思えるようになってきました。
私は自動車やバイクのガソリンエンジンを設計し、かつエンジンの付いた乗り物が大好きであるということもあり電気自動車への推進には疑いを持っています。
なぜなら欧州や支那が日本の自動車メーカーとガソリンエンジンで真っ向勝負しても勝てないということで、自ら優位になる方法として電気自動車を勧めていると考えます。
歴史を見れば欧州人が我々日本人を卑下するのは今になって始まったことではないですし、自分たちの都合が悪くなったらゴールポストを動かすのも常套手段です。
日本政府や自動車メーカー経営層は、こういった歴史を知らずに生きているのでしょうか。
日本国と日本国民を守るためにも、彼らの好きにはさせない!と国際社会で堂々と主張していって欲しいものです。